子どもが歯磨きを嫌がる理由と効果のある対応方法
生後6か月頃から2歳くらいの子は、歯磨きが嫌いです。
なぜ歯磨きが嫌いなのか、その理由がわかると、歯磨きを好きにする方法が見えてきます。
小さい子は、自分でものを口に入れることで、それがどんなものかを判断しています。
確かに何でも口に入れてしまうので、あの年齢の子からは目が離せませんし、手の届くところに危険なものを置かないように親も細心の注意を払っていますよね。
自分で口に運ぶのは良いけれど、ほかの人から口に入れられるのは、嫌なのです。
歯ブラシは固いし、食べ物や生き物(人間)の温度とも違うので、子どもにとっては、『嫌』以外の何物でもありません。
でも、歯ブラシを嫌がらず、かつ歯磨きをしてくれる方法があります!
歯磨きが出来るようになるまでの道のりは、こんな感じです。
ファースト・ステップ:まずは指で
食事のあと、お母さんお父さんの指を入れ、異物を口に入れられることを慣れさせましょう
指には体温があるので、子どもにとっても『すごく嫌なモノ』ではないのです。
まずは指で唇をさわってみる。慣れてきたら口の中に指を入れてみましょう。
これは、一日や二日で慣れるものではありません。2~3週間位の長いスパンで様子を見ます。
『子どもの唇に触れる前に、手はきれいに洗う』これは鉄則です。
セカンド・ステップ:歯茎に触ってみよう
お母さんお父さんの指が口に入るのに慣れてきたと感じたら、指の腹で歯茎をこすってみましょう。歯が生えていなくても、歯が生えてくるところをこすります。清潔なガーゼで、こするのも良い方法です。目的は歯磨きの習慣をつけることですから。
サード・ステップ:真打!歯ブラシの登場
指やガーゼでこすることに慣れてきたら(1か月位かかるかもしれません)、いよいよ歯ブラシの出番です。
柔らかい歯ブラシを用意します。『噛み噛み用』と『仕上げ用』の2本が必要です。
食事が終わったら指やガーゼが口の中に入ってくるという習慣を子どもが理解しだしたら、柔らか~い歯ブラシを口に入れます。口に入れて『噛み噛み』するだけでかまいません。磨くという仕上げ作業は親の担当です。
子どもは自分で歯ブラシを持ちたがるかもしれません。座って安定した状態を保ち、目を離さないようにします。転倒や転倒時に歯ブラシが喉に刺さるなどの事故を防ぐためです。
そして、『仕上げ専用歯ブラシ』で、親が磨きます。『噛み噛み用』は毛先がボロボロになってしまうので、仕上げには向きません。
そのうちに、歯磨きをすることが習慣になってくるので、仕上げだけ親がしてあげれ大丈夫です。
一番のコツは、根気よく続けること
そして、たとえ泣いて嫌がったとしても、口に入れることができたら、褒めてあげること
6カ月位の赤ちゃんだからわからないだろうなんて思わずに、『出来たことに対して、しっかり褒める。ちゃんと褒める』を、実行してください。
赤ちゃんは、自分が褒められているということをちゃんと理解しています。
歯を磨くということを、しっかり習慣づけて、
我が子を歯磨き大好きにしちゃいましょう!