子どもを虫歯にさせない方法とは?
子どもを虫歯させないために、日夜努力をしているお母さん、お父さん。一生懸命歯磨きをしてあげている貴方が我が子を虫歯にしている可能性があるのです。
それはどういうことなのか、効果的な方法は何か、これからお話ししたいと思います。
虫歯の菌は生後6か月から2歳8か月までの間に、定着します。
この期間に虫歯の菌に感染しなければ、虫歯になりにくい口内環境を得られるということなのです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、虫歯菌を持っていません。
虫歯は感染症です。
当然ながら、個別包装のパックの中のチョコレートに虫歯の菌が付着しているわけではありません。
誰かから菌をもらって感染します。
多くの場合、図らずも赤ちゃんに虫歯の菌をあげてしまっているのは、お母さんやお父さん、それから赤ちゃんの身近にいる祖父母なのです。
予防治療の先進国フィンランドでも、30年ほど前までは虫歯の人がたくさんいました。現在、80歳で自分の歯が何本残っているかを比較すると、日本人は5~8本、フィンランド人はなんと25~27本も自前の歯を持っています。
これは研究とデータの活用の結果です。
なぜ虫歯になるのか
なぜ虫歯になるのかという根本原因を突き止め、乳幼児期の虫歯菌感染を防ぐことで、生涯虫歯になりにくくすろことに成功しました。
かたや、日本では虫歯の治療は、削っては詰めの繰り返し。
ご存知のとおり、削れば削るほど歯は悪くなります。
さらに、3才児検診で虫歯の有無を調べますが、この時点で虫歯があるということは、すでに虫歯になりやすい体質になってしまっているということ。体質改善は難しいのです。
虫歯にしないためには、除菌をすることが一番だと言えます。
3才児検診では遅すぎる
日本の3才児検診では、完全に遅すぎるのです。
『三つ子の魂百まで』と言いますが、歯においては2歳8か月までに虫歯菌のいない状態を作ることが何よりも大切です。
その為には、
・虫歯の有無を顕微鏡で検査する
・2歳8か月までに虫歯菌のいない口内環境をつくる
・母子感染、父子感染を防ぐ
・キシリトール入りの食品を利用する
この4つが非常に重要で、実現すれば歯医者にかかる費用は
なんと1/10で済みます。
母親・父親が除菌をすれば、唾液による菌の移譲を防げますし、また、フィンランドのようにキシリトールを使った食品が国の補助で安く購入でき、給食で配られるくらいになれば、虫歯を減らすことに大きく貢献するのですが。
子どもの虫歯を防ぐ方法が上手く軌道に乗れば、それは日本の歯科治療の根幹を変えることにもつながると言えるかもしれません。